Director’s Statement
カーク・ダグラスとキム・ノヴァックの主演の1960年コロムビア映画『逢う時はいつも他人 STRANGERS WHEN WE MEET』と同様のタイトルを持つこの映画は、甘いメロドラマではありません。
しかしながら、この二本の映画には、共通点もあります。
夫婦の和解が、物語の終わりでもあると言う点です。
そういう点だけを言えば、この映画は、保守的な映画と言えます。
私は、最近の私の行ってきた試みの延長線上に、この映画を置きます。
その為には、ストーリーを出来るだけシンプルに、そしてコンパクトにする必要がありました。
言葉のコミュニケーションを持たない夫婦を取り上げることによって、夫婦の中でのSTRANGERを描き、夫婦の内面の葛藤が、活写できればと思います。
この映画の制作の機会を与えてくれた、JDP(Jeonju digital project)と、その母体であるJIFF(Jeonju international film festival)に、深く感謝します。
小林政広 2012.12.28
脚本・監督:小林政広
音楽:佐久間順平
撮影:古屋幸一
録音:山口満大
編集:太田義則
監督助手:中尾広道
制作:小林克巳
川村由希子:中村優子
川村良一:小林政広
佐伯:本多菊雄
撮影:2013年1月 大阪
公開:日本未公開