『CLOSING TIME』パンフレット

<A4版 全14頁 BW_color>
目次

1.製作ノート
2.彼はオートバイに乗ってやって来た/山田宏一
3.自由というのは、失うものがないこと/中川五郎
4.何だ、何なのだ、コイツは!、あるいは小林監督の妄想について/永瀧達治
5.オリジナルシナリオ抜粋再録
6.パトリス・ルコントからの手紙
7.ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭’97のこと
8.バイオ・フィルモグラフィ
9.コメント
10.あとがき

彼はオートバイに乗ってやって来た
山田宏一
(映画評論家)

彼はオートバイに乗ってやって来た。
喫茶店に入って話しをしたが、どんな話しをしたのか、全然おぼえていない。テーブルのわきに置かれたヘルメットが印象に残っているだけ。
たぶん彼は何もしゃべらなかったのだろう。だから私が一方的にしゃべったのではないかと思う。しかし、何をしゃべったのか、まったく思い出せない。映画についてのおしゃべりだったことだけは間違いないだろうけれども。
1981年の10月のことだった ……
「CLOSING TIME」パンフレットより抜粋 1997年